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過去のイベント情報

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西南戦争-かけめぐる情報-

開催期間 平成30年7月18日(水)~9月22日(土)
場 所 福岡共同公文書館 1階展示室及び1階ロビー
関連イベント
講演会「報じられた西南戦争-新聞・実録・錦絵-」
 日時:平成30年7月28日(土)14:00~15:30
 講師:北九州市立大学 准教授 生住 昌大 氏

内容

 明治10年(1877)、西郷隆盛が率いた薩摩軍と政府軍との間で起こった西南戦争では、当時最新の情報伝達手段であった電報が大いに活用され、そのために政府軍は戦闘を優位に進めたことが知られています。また、創刊間もない新聞は戦況を随時報道し、江戸時代以来庶民になじみの深い錦絵も戦争の様子を色彩豊かに伝えました。
 今回の企画展では、電報、錦絵、新聞などの資料から、西南戦争をめぐって、どのような「通信」や「報道」がなされたかを紹介しました。
 企画展の開催に当たっては、北九州市立大学、久留米大学、福岡県立図書館から、資料の提供やご教示など多大なご協力を賜りました。誠にありがとうございました。

【士族の乱】
 明治政府による改革で、士族たちは次々と特権を奪われることになりました。こうした政府の方針に対し不満を持った士族たちは、各地で反乱を起こしました。
 江藤新平が率いた佐賀の乱、熊本で起こった神風連の乱、山口の前原一誠を中心とした萩の乱。そして福岡県でも秋月の乱が起こります。

【西南戦争】
 士族の乱の最後にして最大のものが西南戦争です。西南戦争では、当時最新の情報ツールである「電報」を用いて、政府軍はほぼリアルタイムで戦況を把握し、戦闘を優位に進めました。
 また、創刊したばかりの新聞が、こちらもほぼリアルタイムで戦地の情報を報道しました。福岡でも「筑紫新聞」が創刊され、西南戦争の戦況は詳しく報道されました。

【福岡の変】
 西南戦争のさなか、福岡でも、旧福岡藩士の武部小四郎、越智彦四郎らが蜂起しました。福岡県立図書館が所蔵する「福岡県史稿」には、福岡の変の状況を問い合わせる電報が数多く残されているほか、逃走した武部小四郎を捕縛するために作成された人相書が残っています。
 また、「辞令原簿」には福岡の変の鎮圧にあたった巡査が被弾して大怪我を負ったことが記載され、こうした記録から福岡の変の詳細を知ることができます。

画像:展示風景(福岡県史稿(福岡県立図書館蔵)、辞令原簿(福岡共同公文書館蔵))
【西南戦争の報道】
 当時の新聞は、政府から提供される情報とは別に噂話なども積極的に拾い上げた報道を行い、それが錦絵などにも描かれていきます。女隊の奮戦も野津大佐の軍旗奪還も、史実ではないものの人気のテーマとして何度も出版されました。
 錦絵の版元は、新作を売るために様々な趣向を凝らしました。「西郷星」の錦絵や薩摩を皮肉る風刺画、西郷隆盛の生涯を描いた草双紙や錦絵など、様々な出版物が売り出されました。

画像:展示風景(西郷隆盛一代記(個人蔵))
【福岡の新聞史~筑紫新聞から西日本新聞まで~】
 展示期間中は、1階ロビーでも展示を行いました。福岡で最初の新聞「筑紫新聞」創刊から、「西日本新聞」に至るまでの歴史を、西日本新聞社作成のパネルで紹介しました。
 これらのパネルは、創刊130周年の際に西日本新聞社で作成されたパネルの一部で、今回は特別にお借りして展示することができました。展示にご協力いただき、誠にありがとうございました。

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