福岡公文書館ブログ

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    2024年3月15日

    公文書でめぐるふるさと福岡 ~大任町~

    今回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」は、大任町(おおとうまち)です。

    ◆大任町の地理

    大任町は福岡県の北東部に位置し、田川郡のほぼ中央にあります。町の中央を南北に彦山川(ひこさんがわ)が貫流する低地帯で、周囲は丘陵地域となっています。広さは、東西3.6km、南北7.2km、総面積14.26k㎡です。

    東は赤村(あかむら)、北は香春町(かわらまち)、西は田川市(たがわし)・川崎町(かわさきまち)、南は添田町(そえだまち)と接しています。

    西日本最大級の規模を誇る道の駅「おおとう桜街道」のほか、季節ごとに咲く美しい花が魅力のまちです。

     

    『広報おおとう 2023年度』2023年5月号(2-4-0021391) 花のまち おおとう フォトリポート

     

    ◆大任町の誕生

    明治22(1889)年の町村制施行に伴い、今任原村(いまとうばるむら)と大行事村(だいぎょうじむら)が合併して大任村(おおとうむら)が成立しました。昭和35(1960)年、大任村が町制施行して大任町となりました。

    公文書館が所蔵する最も古い大任村の資料は明治34(1901)年度の大任村の村會議事録で、会議録や明治34年度の予算書などが綴られています。

     

    『明治三十四年度 村會議事録 大任村役場』大任町公文書(1-2-0033523)

     

    ◆石炭産業遺跡群(鉄道関係)

    旧国鉄油須原(ゆすばる)線(仮称)は漆生(うるしお)駅と油須原駅を結び、石炭を苅田(かんだ)港へ輸送する目的で大正年間に計画されました。

    昭和32年に着工、炭鉱閉山に伴い生活路線に変更し、昭和41年漆生駅から豊前川崎(ぶぜんかわさき)駅まで部分開業しました。

    しかしながら採算が見込まれないことなどから、昭和45年に工事中止、昭和60年代に全線廃止となりました。大任町区間では開業に至らないまま、路床等の撤去後、旧添田線跡地と併せて町道等公共用地として利用されています。古河炭鉱跡地、福田(ふくた)トンネル、野原越(のばらごし)トンネル、彦山川橋梁等が石炭産業の遺跡として残っています。

    大任町にはかつて数多くの炭鉱が存在し、町の基幹産業でしたが、その多くは残されておらず、この鉄道遺跡は大任町の経済産業の貴重な遺跡となっています。

    『篠栗線・油須原線鉄道建設促進についての陳情書(昭和36年11月22日)』福岡県公文書(1-1-0006709)

     

    ◆花としじみの里

    「しじみ」が自生する大任町では、しじみを環境保護とまちおこしのシンボルと位置づけています。平成7年には「しじみ育成保護条例」が制定され、彦山川流域でのしじみの保護が行われています。水辺公園では、昭和62年から毎年10月に「しじみ祭り」が開催されています。町のイメージキャラクターは、しじみの大ちゃんです。

    『第4次大任町総合計画』大任町行政資料(2-2-0001334)

     

      

    左『花としじみの里大任町 新庁舎・コミュニティセンター』大任町行政資料(2-2-0001333)

    右『広報おおとう 2023年度』2023年12月号(2-4-0021391) 第37回しじみ祭り

     

    ◆神幸祭

    神幸祭は五穀豊穣や家内安全などを祈願する初夏の祭りです。4月下旬から5月上旬にかけて、各地域ごとに色とりどりのバレンで飾りつけられた山車やみこしが舞い、町中がにぎわいます。『大任町誌』に祭事に関する詳しい記述があります。

     

    左『大任町誌 ふるさと大任 【下巻】』大任町行政資料(2-4-0010154)

    右『広報おおとう 2019年度』2019年6月号(2-4-0011996) 神幸祭

     

    ◆災害の記録

    昭和28年6月、九州地方北部を中心に梅雨前線を原因とする集中豪雨による水害が発生しました。当時の大任村の水害対策本部の日誌や、土木工事に関する事跡が公文書として残されています。

    『昭和廿八年七月 日誌(大任町水害対策本部)』大任町公文書(1-2-0033551)

     

     

    『昭和二十八年災害單独事業の綴 田川郡大任村役場』大任町公文書(1-2-0033526)

     

     

    『昭和二十八年六月 大任中学校災害復旧の綴 大任村役場』大任町公文書(1-2-0033502)

     

    次回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」もお楽しみに!

    2024年3月12日

    公文書でめぐるふるさと福岡 ~大川市~

    「公文書でめぐる ふるさと福岡」、今回は大川(おおかわ)市の紹介です。

    ◆◆ 大川市の位置 ◆◆

    ◆◆ 大川市の地勢 ◆◆

    大川市は福岡県の南西部に位置し、北は久留米(くるめ)市、東は大木(おおき)町、南は柳川(やながわ)市、そして西側は筑後川(ちくごがわ)を隔てて佐賀県と隣接しています。

    市域の大部分は筑後川下流左岸の三角州地帯で、そこに用水路、排水路、貯水池など様々な機能を有するクリーク(堀)が網の目のように広がっているのが特徴です。

    下記の絵図は、現在の大川市一木(ひとつき)の明治17(1884)年当時のクリーク(堀)の様子を示したものです。

      『川口村官有地一件綴(明治9~17年)』明治17年度(1-2-0002795)

    現在大川市役所には「クリーク課」という部署が存在し、用排水路の整備・管理、土地改良事業などの業務を行っています。

    ◆◆ 大川市の沿革 ◆◆

    昭和29(1954)年4月1日、大川町・大野島(おおのじま)村・川口(かわぐち)村・木室(きむろ)村・田口(たぐち)村・三又(みつまた)村の6町村が合併して大川市が誕生しました。

    以下は合併以前の各々の町村の公文書です。

     ①    

     

     ④    

      ①『大正4~5年 大川町議会会議録』大正5年度(1-2-0002635)

      ➁『村会決議録(明治29年以降)』明治31年度(1-2-0002710)

      ③『明治44年 川口村議会議事録』明治44年度(1-2-0002804)

      ④『大正14年 木室村議会議事録』大正14年度(1-2-0002614)

      ⑤『明治34年~明治37年 田口村議会議事録』明治37年度(1-2-0002583)

      ⑥『遺族年金弔慰金請求書受付発送簿(三又村)』昭和28年度(1-2-0002923)

    平成の大合併の時期には大木町との合併協議会も設けられましたが、実現には至りませんでした。

       

      『新市建設計画ダイジェスト版 5部』平成16年度(1-2-0002218)

    ◆◆ 大川市あれこれ ◆◆

    💚家具・木工

    大川と言えばやはり何と言っても家具・木工産業が有名です。毎年「大川木工まつり」が開催され、令和5年にはに72回目を迎えました。

      ●『市報おおかわ 2023年10月』令和5年度(2-4-0021389)

    こちらは昭和30年代当時の大川木工指導所(現在の福岡県工業技術センターインテリア研究所)の家具設計図集です。

     

     

      ●『設計図集』昭和36年度(1-1-0004659) レトロな雰囲気が魅力的です。

    💚筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)

    国の重要文化財に指定されている「昇開橋」は、もともとは国鉄佐賀線の鉄道橋梁「筑後川橋梁(ちくごがわきょうりょう)」として建設されたものでした。

      ●『大川市市勢要覧2020』令和元年度(2-4-0015029)

    国鉄佐賀線関連の文書、柳河(柳川)・大川間の工事に関する事績です。

      

      ●『佐賀線鉄道関係書類』昭和6年度(1-2-0002829)

    平成21(2009)年には文化庁指導のもと、保存修理工事が行われました。

      ●『筑後川昇開橋保存修理委員会事務局会議』平成21年度(1-2-0043767)

    💚古賀政男(こが まさお)

    一般的に考えて、芸術・芸能に関することはなかなか公文書として残りにくいものですが、大川が生んだ昭和期を代表する作曲家古賀政男氏に関するものが残されています。古賀氏による時計塔の寄贈を紹介する『市報おおかわ』です。

      ●『市報おおかわ 1977年3月』昭和51年度(2-4-0008799)

    💚甘味 vs 辛味

    美しく愛らしい見た目と、甘味と酸味の絶妙なバランスが人気のイチゴ「あまおう」。大川市はその「あまおう」の主要な生産地のひとつです。また、その正反対のどっ辛調味料の開発にも挑戦し、「大川ペッパー」の創出に成功しています。

     

      ①『市報おおかわ 2016年1月』平成27年度(2-4-0000015)

      ➁『市報おおかわ 2021年10月』令和3年度(2-4-0000015)

    次回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」もお楽しみに!

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