福岡公文書館ブログ

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    2023年5月31日

    公文書でめぐる ふるさと福岡 ~朝倉市~

    今回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」は、朝倉市(あさくらし)です。

    ◆朝倉市の地理

    朝倉市は福岡県のほぼ中央部に位置し、九州一の大河筑後川(ちくごがわ)とその支流の水に恵まれた、緑豊かな田園都市です。市内を北西から南東に貫く国道386号線から南側に平野が広がり、北側には古処山(こしょさん)、屏山(へいざん)、馬見山(うまみやま)などの山々がそびえています。

    ◆朝倉市の誕生

    朝倉市は平成18年3月20日、甘木市(あまぎし)・朝倉町(あさくらまち)・杷木町(はきまち)の1市2町の合併によって誕生しました。当初は、旧朝倉郡全体(1市4町2村)で構成する「甘木・朝倉市町村合併任意協議会」において合併協議が進められてきました。その後「甘木・朝倉市町村合併協議会」(1市2町2村)、「甘木市・朝倉町・杷木町合併協議会」(1市2町)と変遷、様々な議論を経て現在の朝倉市が誕生するまでの様子が、合併協議会だよりにまとめられています。

    『甘木・朝倉市町村合併任意協議会だより』(2-4-0006078)

    『甘木市・朝倉町・杷木町合併協議会だより』(2-4-0006077)

    『甘木市・朝倉町・杷木町 新市建設計画』(2-4-0007329)

    ◆4つの「近い」~ここは豊かさに近いまち

    「暮らし」をテーマにつくられた『朝倉市市勢要覧』(平成29年3月発行)では、「水に近い」・「食に近い」・「感動に近い」・「人に近い」という4つの視点で、朝倉市の魅力を伝えています。

    『朝倉市市勢要覧』(2-4-0006371)

    ◆水害の記録

    朝倉市では、平成29年7月九州北部豪雨の教訓から、7月5日を「市民防災の日」と定めています。過去にも水害は繰り返されており、公文書館には昭和28年6月の大水害に関する事跡(旧大福村)等が保存されています。

    『広報あさくら 2022年度(令和4年7月号)』(2-4-0019452)

    『昭和28年6月 災害関係事蹟 朝倉郡大福村』(1-2-0025895)

    福岡共同公文書館では、福岡県と県内58市町村(政令市である北九州市、福岡市を除く)の歴史公文書(歴史資料として重要な公文書)や行政資料を、収集、整理、保存し、皆様に提供しています。

    常設展示では、戦後から今日までの「福岡県」を当館の公文書や行政資料で振り返るとともに、県内の各市町村を紹介するコーナーを設け、県内の政令指定都市(北九州市・福岡市)を除く58市町村を順次紹介しています。現在(令和5年2月7日~7月2日)紹介しているのは、赤村・朝倉市・芦屋町・飯塚市・糸島市・糸田町です。

    お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

    次回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」もお楽しみに!

    2023年5月2日

    公文書でめぐる ふるさと福岡 ~赤村~

    今回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」は、赤村(あかむら)です。

    福岡県市町村図

    ◆赤村の地理

    赤村は福岡県筑豊地域の東部にあり、英彦山(ひこさん)から扇状に走った山麓に挟まれた細長い盆地で、英彦山を源流とした今川(いまがわ)が流れています。土地は肥沃で昔から良質米が生産されており、山間部一帯では、緑と清流がつくりだした素晴らしい景観に恵まれています。

    ◆赤村の歴史

    全国の自治体で市町村名に色を単独で用いて表記するところは、唯一赤村のみと言われます。この珍しい赤村、ここではその名に秘められたストーリーをご紹介します。その昔、赤村には「吾勝山(あがつのやま)」と呼ばれた霊峰がありました。それは今、「岩石山(がんじゃくさん)」と呼ばれ、隣の添田町との境界にあります。吾勝山の東側にあたる南北に細長い平野部を「吾勝野(あがつの)」と呼んだと言い伝わりますが、時の天皇が「この南北にのびる平野は長すぎる。北と南に別けて呼ぶように」と言われ、それから「あが」と「つの」と別けて呼ばれるようになったということです。「あが」という地名は、わが国最古の歴史書「日本書紀」に登場します。同書安閑天皇二(535)年、福岡県各地に屯倉(みやけ、ヤマト王権の直轄地)を設けたとあります。この中に「我鹿(あが)屯倉」という記述があり、その推定地が赤村ではないかとされています。(赤村ホームページ「赤村の由来」より引用)

    明治20年に上赤村、下赤村、山浦村が合併し旧赤村となり、小内田村、大内田村が合併し内田村となって、明治22年に旧赤村と内田村が合併して今日の赤村となりました。以降合併は行われていませんが、昭和の大合併の際に行われた協議等の事蹟が歴史公文書として残されています。

    赤村の歴史や文化財については、『赤村史』及び『郷土 我鹿(あか)』に詳しく記載されています。

    『町村合併事蹟』(1-2-0004899)

    『赤村史』(2-2-0000589)

    『郷土 我鹿 文化財を訪ねて』(2-1-0012327)

    ◆DO YOU 農?
    「DO YOU 農?」は、農村体験を中心にした村民と都市住民との交流事業です。春には田植え、秋には稲刈りを中心に、年2回行われています。今年は5月20日に『第37回 DO YOU農? どろんこフェスティバル ザ・田植え』が開催予定です。昨年の様子が、『広報あか』に報告されています。

    『広報あか 2022年7月号』(2-4-0019476)

    『広報あか 2022年11月号』(2-4-0019476)

    ◆油須原線とトロッコ列車

    油須原線(ゆすばるせん)は、戦後間もない頃、急激な発展を続ける日本を支えた筑豊の炭坑のために開発された鉄路でした。ところが、完成間近にして筑豊の炭坑は衰退期を迎え、この鉄路は実際に使用されることなくその役目を終える事となりました。
    昭和30年代から40年代にかけての油須原線建設に関する事蹟が、歴史公文書として残されています。
    現在は、その幻の鉄路に「赤村トロッコ油須原線」のトロッコ列車が走っており、炭坑時代の面影や赤村に残る大自然を感じる事ができます。

    『油須原線建設事蹟』(1-2-0004920)

    『広報あか 2022年9月号』(2-4-0019476)

    福岡共同公文書館では、福岡県と県内58市町村(政令市である北九州市、福岡市を除く)の歴史公文書(歴史資料として重要な公文書)や行政資料を、収集、整理、保存し、皆様に提供しています。

    常設展示では、戦後から今日までの「福岡県」を当館の公文書や行政資料で振り返るとともに、県内の各市町村を紹介するコーナーを設け、県内の政令指定都市(北九州市・福岡市)を除く58市町村を順次紹介しています。現在 常設展示では、戦後から今日までの「福岡県」を当館の公文書や行政資料で振り返るとともに、県内の各市町村を紹介するコーナーを設け、県内の政令指定都市(北九州市・福岡市)を除く58市町村を順次紹介しています。現在(令和5年2月7日~7月2日)紹介しているのは、赤村・朝倉市・芦屋町・飯塚市・糸島市・糸田町です。 紹介しているのは、赤村・朝倉市・芦屋町・飯塚市・糸島市・糸田町です。
    お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

    次回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」もお楽しみに!

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