3月も残りわずかとなりました。福岡県と県内全市町村(政令市である北九州市、福岡市を除く)が共同で設置・運営する福岡共同公文書館は、福岡県の職員と市町村職員そして会計年度任用職員という職員の構成になっています。
そこで、今回「公文書でめぐる ふるさと福岡」は当館の職員さんにご自身の市町村の紹介をしていただこうと思います。
では、ここからは当館の「しょこら」がお話を聞きます。
どちらの市町村からの派遣ですか?
川崎(かさわき)町から派遣された國澤です。令和4年度に福岡共同公文書館で勤務していました。
川崎町はどんなところですか?
川崎町は福岡県の中央部にあり、福岡共同公文書館がある筑紫野市からは少し遠い場所にあります。
1937(昭和12)年に南部の安眞木(あまぎ)村と北部の川崎村が合併し、翌(1938(昭和13)年、町制施行により川崎町となりました。
昭和30年代は石炭産業で栄え、その後、産業、自然を生かした観光やすべての人にやさしい福祉のまちづくりを進めています。
「福岡共同公文書館」の印象は?
研修で以前に来たことはありますが、漠然と古い文書を保存しているといったイメージしかありませんでした。
当館に派遣が決った時はどう思いましたか?
業務内容のイメージがつかず、図書館のようなことをするのかなと思っていました。また、専門的な知識はいらないのかなと勝手に思い込んでいました。
当館ではどのような仕事をしていましたか?
総務企画班に所属していました。
主な業務は、保存されている公文書を利用されたい住民や行政職員のお手伝いをする利用業務と、公文書のことをより多くの方に知っていただくための普及啓発業務に携わり、毎月県内の市町村でパネル展を実施していました。
國澤さんは1年間の勤務でしたが、この1年で印象に残った出来事は?
昨年の11月19日に開館10周年の式典がありました。
担当業務としては、当日に配布する「福岡共同公文書館年報」の作成が大変でしたが、10周年という節目の年に働けたことは今後も忘れないと思います。
実際に働いての感想は?
4月当初は何もわからずとりあえず必死でした(笑)。
上司や他の職員の方々に助けていただく場面も多く、なんとか1年間を過ごせました。
公文書館は一般の方にはなじみがなく、どういった場所なのかわからない方がほとんどだと思いますが、後世に残す残すべき資料が保存されている貴重な施設だと1年間働いてみて感じました。
ご自身市町村のご紹介と今後の抱負をお願いします
川崎町には、川崎町リンゴ園で栽培されているリンゴや県内の有名店も出店する「かわさきパン博」などがあります。
現在、道の駅を構想中で町外からも多くの方に来ていただけるよう町の活性化に力を入れています。ほかにも、町民誰もが心も体も健康で、元気に幸せに暮らせる町「スマート・ウェルネス・シティかわさき」を掲げ、様々な事業に取り組んでおり、町民の健幸づくり及び健康寿命の延伸を推進しています
公文書館で様々なことを学ばせていただきました。ここでの経験を今後の糧として川崎町に戻っても頑張りたいと思います。