開館10周年記念特別展 第1弾「お金で見る福岡の時代の流れ」が3月25日(金)から始まりました。
◆福岡共同公文書館 展示室入口
今年令和4(2022)年は福岡共同公文書館が稼働して10年目にあたります。10周年という一つの区切りを迎えることから、いま一度原点を見つめ直す意味で「公文書」とは何なのかを考えてみました。福岡共同公文書館が保存する公文書は、福岡県と県内市町村の「行政運営の歴史」であり、同時に住民から集めた税金を財源として実施した「公共サービスの事蹟」でもあります。
と言う訳で今回の展示は『お金(税金)』に着目し、明治から平成にいたる時の流れの中でその時々の時代色を反映するような行政的課題に、どれほどの経費が投入されたのかを探ります。合わせて、そうした行政運営に携わる職員(公務員)に払われた人件費についても、大まかな年代ごとに歳出に占める割合で表示しました。以下にその一部をご紹介いたしますので、詳しくは是非ご来館のうえご鑑賞ください。
【各時代の公文書】
◆明治~平成 各時代の公文書と作成に使用された道具
【昭和時代:初期~戦後復興期】
◆昭和天皇即位後の大嘗祭のための主基斎田費(福岡県) 昭和3年度 123,497円
◆国鉄矢部線延長にかかる視察官の接待費(八女郡矢部村) 昭和22年度 15,303円
【昭和時代:高度経済成長期】
◆産炭地域開発就労事業費(嘉穂郡筑穂町) 昭和47年度 49,885,500円
【平成時代】
◆次世代育成支援行動計画費(福岡県) 平成26年度 86,968,120,000円
◆大川市・木工業振興費(大川市) 平成28年度 137,224,862円
【財政規模と人件費】
◆平成12(2000)年度の歳出額と人件費の割合
◆令和2(2020)年度の歳出額と人件費の割合