福岡公文書館ブログ

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  • 2022年6月2日

    公文書でめぐる ふるさと福岡 ~那珂川市~

    今回は那珂川市の紹介です。

    ご存じのように、福岡共同公文書館では県民の皆さんに公文書館をアピールするため、各市町村のパブリックスペースをお借りして『出張展示』を行っています。今年5月17日(火)~31日(火)には、那珂川市(なかがわし)のお世話になり、ミリカローデン那珂川で展示を行いました。という訳で、今回は公文書をもとに那珂川市の魅力の一端をお伝えします。

    ◆地理

    那珂川市は、地理的には福岡県の西部に位置します。

    東側は春日市、大野城市、筑紫野市と隣接

    南側は佐賀県に隣接、

    北・西側は福岡市に隣接し、福岡市の都心部から約13Km

    という状況で、『福岡都市圏』の一角を占めています。

    ◆歴史

    明治22(1889)年4月30日 町村制の施行によって

    南畑村

    岩戸村

    安徳村 の三村が誕生

    昭和31(1956)年4月1日 市町村合併促進法に基づいて三村が合併し、筑紫郡那珂川町が誕生

    平成30(2018)年10月1日 筑紫郡那珂川町から『那珂川市』へ

    ◆ずうーっと住みたい那珂川市

    那珂川市の広報紙『広報なかがわ』には「ずうーっと住みたい那珂川市」というキャッチフレーズが添えられています。このキャッチフレーズ、実はかなりの歴史があります。公文書館に保存されている『広報なかがわ』をさかのぼると、まだ「那珂川町」だった時代の平成23(2011)年4月から広報紙のキャッチフレーズとして登場したことがわかります。かれこれ11年、福岡共同公文書館よりも年長です。良いものは長持ちしますね。

    『広報なかがわ(平成23年4月)』(2-2-0001671)
    『広報なかがわ(令和4年4月)』(2-4-0019424)

    ◆裂田溝

    「読めたらスゴイ漢字」と言っても通用しそうですが、『さくたのうなで』と読みます。那珂川市に古くからある農業用水路で、日本書紀の神功皇后紀で築造のいきさつが語られています。令和2(2020)年には、文化庁による『日本遺産』にも認定されました。

    『裂田水路の整備事業 H16.4』(1-2-0045854)
    『裂田水路の整備事業 H16.4』(1-2-0044854)
    『広報なかがわ(令和3年3月)』(2-4-0014679)

    ◆ヤーコン

    これも「知ってたらスゴイ」の類です。日本でのヤーコンの認知度はまだまだ低いですが、外観がサツマイモに似て、フラクトオリゴ糖・食物繊維・カリウム・ポリフェノールなどを多く含む健康野菜です。那珂川市ではこれを特産品と位置付け、栽培に力を入れています。

    『ヤーコン部会』(1-2-0046750)
    『ヤーコン部会』(1-2-0046750)

    このほかにも、那珂川市は大川市と連携して、那珂川産の木材を使い大川の家具技術で製品を作る、という持続可能な森林サイクルを構築しようと取り組んでいます。

    次回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」もお楽しみに!!

    福岡共同公文書館
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