今回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」は宮若市(みやわかし)です。
福岡共同公文書館では県民の皆さんに広く公文書館のことを知っていただくため、各市町村の公共施設等をお借りして出張展示『キャラバン隊』を実施しています。
7月の『キャラバン隊』は宮若市です。令和4年7月12日(火)から26日(火)まで、宮若リコリス(生涯学習センター)でパネル展示を行います。
◆地理
宮若市は、福岡市と北九州市のほぼ中間に位置しています。市の面積は139.99平方キロメートル。市の西部から南部にかけては、西山(にしやま)、犬鳴山(いぬなきやま)、鉾立山(ほこたてやま)、笠置山(かさぎやま)などの太宰府県立自然公園に指定されている三郡(さんぐん)山系が連なり、平地や小丘陵が広く分布した盆地となっています。 また、市の中央を東へ貫流する犬鳴川(いぬなきがわ)と八木山川(やきやまがわ)に流れ込む支流があり、その流域に農地や市街地が形成され、水と緑に恵まれた地域となっています。
◆歴史
宮若市は、平成18年2月11日に、宮田町(みやたまち)と若宮町(わかみやまち)が合併して発足しました。
宮田町は、明治17年に石炭採掘が開始されて以来、ほぼ1世紀にわたり大規模なエネルギー供給地として栄え、炭鉱の閉山後は自動車関連企業が立地し、工業のまちとして発展してきました。
一方、若宮町は、美しい山々に囲まれた自然豊かな農村地域であり、農業を主な産業として、脇田温泉(わきたおんせん)や国指定史跡である竹原古墳(たけはらこふん)など文化・観光にも力を入れてきました。
◆「宮若生活」(みやわか せいかつ)
「宮若生活」は宮若市の広報紙です。生活に欠かせない「情報」に加え、毎号まちの「話題」を取り上げています。令和4年4月号では、「ありがとう母校」と題し、閉校となった小学校、そして新たに開校する小学校を8ページにわたり特集しています。
◆宮若追い出し猫(みやわか おいだしねこ)
宮若市と言えば「追い出し猫」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
市のイメージキャラクター「宮若追い出し猫」は、地元に古くから語り継がれている伝説に由来しており、市内の至る所で追い出し猫のモチーフを目にすることができます。追い出し猫のデザインが使用された福丸(ふくまる)交流スペースは、平成29年に福岡県の屋外広告景観賞を受賞しました。
ここでは、観光によるまちづくりの軌跡をたどる資料を紹介します。
どうぞ、宮若市(宮若リコリス)での出張展示『キャラバン隊』へおでかけください。
次回の「公文書でめぐる ふるさと福岡」もお楽しみに!