改元から1週間過ぎました。
公文書館も、連休が終わり、いよいよ新元号のもと始動しました。
当館の閲覧室の中央に並べている、福岡県内60市町村の広報紙も
新しい元号を載せた最新号がやってきました。
「令和元年5月号」と号数表記の部分に掲載している市町村もあれば、
左から「広報おおむた」「広報ちくじょう」「広報おおとう」「広報そえだ」「市報かすが」
左から「広報あさくら」「八女 広報YAME」「広報かすや」
表紙のテーマや巻頭ページに新元号を掲載している市町村もあり、
上段左「広報たちあらい」同右「広報豊前」、下段左「広報くらて」同右「広報だざいふ」
はたまた元号なしの西暦のみを表記している市町村もあり、
それぞれに個性があって面白いです。
今回は、昭和から平成への改元と異なり、1か月前に新元号の発表があったので、
広報紙への掲載もスムーズにいったのではないでしょうか?
ちなみに、平成改元の時は、
昭和64年1月7日に昭和天皇が崩御され、皇太子殿下が天皇に即位されました。
同日、臨時閣議において新元号が「平成」と決定し、
官房長官から記者発表がありました。あの有名なシーンです。
そして翌1月8日に改元され、平成が始まったのです。
当時の広報紙(1989年1月号)を見てみると、
1月8日以前に発行された広報紙の発行年は「昭和64年」、
それ以降に発行された広報紙の発行年は「平成元年」と表記されています。
(1989年1月号の「広報かすや」(左)と「広報みわ」(右))
(1月1日発行の「広報かすや」の発行年は「昭和64年」(上)、
1月10日発行の「広報みわ」の発行年は「平成元年」(下)と表記されている)
当時の県内の広報紙すべてに目を通したわけではありませんが、
今回確認した広報紙では、「昭和」から「平成」への改元をはっきりと示しているのは、
発行年の元号部分のみで、改元にまつわる写真や特別な記事は見当たりませんでした。
昭和天皇の崩御ということもあり、社会全体が自粛ムードだったことにもよると思いますが、
突然「昭和」が終わり、いきなり「平成」になった、という感じでした。
今回は、静かに「平成」を見送り、にぎやかに「令和」を迎えた、というところでしょうか。
新緑の美しい季節を迎えました。
令和元年、公文書館も新たな気持ちで頑張っていきます!
※今回ご紹介した広報紙はすべて当館閲覧室、展示室にて見ることができます。
ぜひ、ご来館ください。