改元から1週間過ぎました。
公文書館も、連休が終わり、いよいよ新元号のもと始動しました。
当館の閲覧室の中央に並べている、福岡県内60市町村の広報紙も
新しい元号を載せた最新号がやってきました。
「令和元年5月号」と号数表記の部分に掲載している市町村もあれば、
![](https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/blog/wp-content/uploads/2019/05/IMG_2208-e1557301371974.jpg)
左から「広報おおむた」「広報ちくじょう」「広報おおとう」「広報そえだ」「市報かすが」
![](https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/blog/wp-content/uploads/2019/05/IMG_2210-e1557300712223.jpg)
左から「広報あさくら」「八女 広報YAME」「広報かすや」
表紙のテーマや巻頭ページに新元号を掲載している市町村もあり、
![](https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/blog/wp-content/uploads/2019/05/IMG_2213-e1557301021304.jpg)
上段左「広報たちあらい」同右「広報豊前」、下段左「広報くらて」同右「広報だざいふ」
はたまた元号なしの西暦のみを表記している市町村もあり、
それぞれに個性があって面白いです。
今回は、昭和から平成への改元と異なり、1か月前に新元号の発表があったので、
広報紙への掲載もスムーズにいったのではないでしょうか?
ちなみに、平成改元の時は、
昭和64年1月7日に昭和天皇が崩御され、皇太子殿下が天皇に即位されました。
同日、臨時閣議において新元号が「平成」と決定し、
官房長官から記者発表がありました。あの有名なシーンです。
そして翌1月8日に改元され、平成が始まったのです。
当時の広報紙(1989年1月号)を見てみると、
1月8日以前に発行された広報紙の発行年は「昭和64年」、
それ以降に発行された広報紙の発行年は「平成元年」と表記されています。
![](https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/blog/wp-content/uploads/2019/05/IMG_2215-e1557301267598.jpg)
(1989年1月号の「広報かすや」(左)と「広報みわ」(右))
![](https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/blog/wp-content/uploads/2019/05/593a5417ce3485b86cb06c1ab316af4c.jpg)
![](https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/blog/wp-content/uploads/2019/05/9813bb3b926d4f107f896fde28b9f49a.jpg)
(1月1日発行の「広報かすや」の発行年は「昭和64年」(上)、
1月10日発行の「広報みわ」の発行年は「平成元年」(下)と表記されている)
当時の県内の広報紙すべてに目を通したわけではありませんが、
今回確認した広報紙では、「昭和」から「平成」への改元をはっきりと示しているのは、
発行年の元号部分のみで、改元にまつわる写真や特別な記事は見当たりませんでした。
昭和天皇の崩御ということもあり、社会全体が自粛ムードだったことにもよると思いますが、
突然「昭和」が終わり、いきなり「平成」になった、という感じでした。
今回は、静かに「平成」を見送り、にぎやかに「令和」を迎えた、というところでしょうか。
新緑の美しい季節を迎えました。
令和元年、公文書館も新たな気持ちで頑張っていきます!
※今回ご紹介した広報紙はすべて当館閲覧室、展示室にて見ることができます。
ぜひ、ご来館ください。