福岡公文書館ブログ

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  • カテゴリー: イベント情報

    2019年7月25日

    講演会を開催します

    企画展「学校給食ヒストリー」の関連イベントとして、講演会を開催いたします。

     

    講師は、日本経済大学の竹川克幸先生。

    竹川先生は、福岡県内の食文化や、筑前地方の鶏肉・鶏卵の食文化史研究の第一人者で、

    テレビやラジオでのコメントされることもあり、今回も楽しいお話を聞かせてくださると思います。

    (今朝のNHKアサイチ(福岡の鶏料理特集)でも、パネルでご出演されていましたよ!!)

    タイトルは、

    「記録・文献史料にみる福岡県の食文化誌

    ~福岡の鶏肉・鶏卵の食文化を中心に~」

     

    です。

     

     

    食文化といえば、

    わたしの祖母の家は長崎県の「東彼杵(ひがしそのぎ)」という町にありまして、

    この町は古くから鯨肉の流通拠点として栄えた町です。

    くじらはスーパーで普通に販売されていて、お正月やお盆などで親戚が集まると、

    鉢盛には、赤身やおばいけ、百尋(ひゃくひろ)など、さまざまな部位が並び、皆で舌鼓をうったものです。

    普段も、肉じゃがのお肉のかわりにくじらを入れたり、湯かけくじらなどは、よく食卓に並びました。

    子どものころは、全国の家庭で普通にくじらを食べていると思っていたので、

    そうではない、と知った時は結構ショックでした。

     

    地域の歴史が独自の食文化を生み、郷土料理として定着していくわけですが、

    その流れを逆にたどることはとても興味深いと思います。

     

    福岡県も、各地域で独自の食文化が残っています。

    自分たちが当たり前だと思って食べている料理のルーツはなんなのか、

    地域の歴史との関わりを知ることで、その料理に対する見方が変わるかもしれません。

    今回の講演会は、そうしたことを考えるきっかけになると思います。

     

    「記録・文献史料にみる福岡県の食文化誌

    ~福岡の鶏肉・鶏卵の食文化を中心に~」

    とき:7月27日(土)午後2時~4時(受付 午後1時30分~)

    ところ:福岡共同公文書館 2階研修室

    定員:80名(事前申し込み・先着順)

    申込先・お問い合わせ:福岡共同公文書館(092-919-6166)

    ぜひ、ふるってご参加ください。

    2019年7月24日

    夏の企画展はじめました

     「冷やし中華はじめました」風タイトルですけれども。

     

    令和元年度第1回企画展として、「学校給食ヒストリー」

    7月23日(火)から始まりました。

     

    今回は、学校給食の歴史がテーマです。

    また、給食の舞台であった小学校の歴史もあわせて見ていただける展示になっています。

    当館の、気は優しいけど見た目がイカツイ公文書さんたちを盛り上げるために、

     福岡県学校給食会さま

     筑紫野市歴史博物館さま

     久留米市教育委員会さま

    から、強力な助っ人(資料)に来ていただいております。

    文書とモノ資料とレプリカ、色とりどり、形さまざま、内容もおもしろく、

    目にも楽しい展示になっていると思います。

    公文書、写真、モノ資料で、草創期の小学校の歴史をご紹介しています

    こちらは、昭和20年代の資料。夏休みの宿題の定番「夏休みの友」です。昭和23年から、すでに小学生のお友達だったんですね

    各年代の給食の献立のレプリカを展示したコーナーもあります。おいしそう…

    福岡県の県産品を使った給食の食品の数々

     

    おじいちゃんが子供のころって、小学校あったと?

    お母さんの好きやった給食ってなに?

     

    子どもたちからそんな質問を受けてしまったおじいさま、そしてお母さま。

    どうぞ「学校給食ヒストリー」へお越しください。

    展示を見て、お話に花が咲くと思います。

     

    エントランスでも、パネル展示のほか、

    石盤・石筆体験コーナーやアルマイト食器にさわれるコーナー、

    小学校の思い出を書いて壁に展示してみるコーナーなど、

    色々なコーナーを準備しておりますので、

    夏休み中のお子さまをさそって、帰省中のお友達をさそって、

    ぜひぜひ遊びにきてください!

     

    エントランスでも、給食の歴史年表パネルや、福岡県内の郷土料理のパネルなどを展示しています

    なつかしのアルマイト食器にさわってみるコーナー。なにやら使い方をまちがっているひとがいますが‥

    小学校の思い出を記入するコーナー。小学校の机に向かって、当時の思い出をカードに書いて、壁面に貼りつけてください。壁のカードは、今後このブログのなかでもご紹介していく予定です

     

    しょこらも書いてます

     

    おまちしています!

    2019年1月25日

    寒い朝

    こちら、九州は福岡県筑紫野市。

    日中暖かい日が続いています。

    暖冬ですね。

    例年なら、この時期は、朝出勤しようと思うと、車のフロントガラスが凍りついていて、

    「遅刻する~」と自分も凍りつく…ということが、頻繁にあるのですが、

    今冬はフロントガラスガッチガチ体験、それほど味わわずにすんでいます。

    それでも、筑紫野市は内陸部に位置し、朝はぐんと冷え込みます。

    今朝も、公文書館の植込みに霜が降りていました。

    今日はお天気なので、昼間はまた暖かくなりそうです。

     

    2月5日から、冬の企画展が始まります!

    お楽しみに!

    イベント好きなしょこらは、ちょっとうかれてます‥。

    2018年9月19日

    明治初期の人相書―企画展展示資料より―

    企画展も残り日数がわずかとなってきました。

    大変だった準備作業の日々を、

    「あの頃はワクワクして楽しかったよな~」と懐かしく思い出す今日この頃です・・。

     

    さて、今回の企画展、錦絵もさることながら、福岡県立図書館からお借りした、

    「福岡県史稿」という資料が、これまたすごくおもしろいものでした。

    佐賀の乱や秋月の乱、西南戦争に関する電報綴り、事件に関する県と関係地域の戸長とのやり取り、

    事件の捜査の探偵書、取調書などなど、読めば読むほど興味がつきません。

    ただ、展示する上で、「文書」はなかなか悩ましい存在です。

    中身を読んでもらわないと意味も面白さもわからない。

    でも、古い文書は、くずし字で書かれていたり、文語体で書かれていたりして、

    なかなか読みづらい。

    すっきりと、わかりやすく、それでいて「文書」の持つ面白さを十分に伝える・・・

    これは、公文書館における展示の大きな課題ではありますが、

    せっかくブログなぞやっていますので、この場を借りまして、

    展示中の文書資料をご紹介してみよう、と思います。

     

    今回展示している県立図書館所蔵「福岡県史稿」のなかで、比較的読みやすく、

    内容がわかりやすいのが、逃亡者捜索のための「人相書」です。

    現代でも、指名手配犯のモンタージュ写真や似顔絵が、交番や公共の建物などに掲示されているのを

    目にします。時代劇でも、高札に下手人の似顔絵を掲示している場面を見かけますが、江戸時代以来、

    人相書といえば、姿かたちの特徴を箇条書きで示すのが一般的でした。

     

    ご紹介するのは、西南戦争のさなか、明治10年3月に発生した「福岡の変」の首謀者の一人、

    武部(建部)小四郎の人相書です。

     

    西南戦争が始まると、福岡でも西郷軍に呼応して挙兵をもくろむ、越智彦四郎、武部小四郎ら

    士族たちの動きが活発化し、ついに明治10年3月末、決起して福岡城を襲撃します(「福岡の変」)

    が、あえなく失敗に終わります。越智彦四郎らの敗走を知った、別動隊の武部小四郎は、

    逃走して身を隠します。この武部小四郎捜索・捕縛のために、福岡県は人相書を作成しました。

    「福岡県史稿 福岡県暴動ニ付達書留他」の建部(武部)小四郎の人相書

     

    人相書

    士族 建部小四郎

    三十四、五歳位

    一、丈  高く痩たる方  (身長:高く痩せている)

    一、顔  長き方     (顔:面長)

    一、色  白き方     (色:色白)

    一、髪  斬切      (頭髪:ザンギリ頭)

    一、眼  大なる方    (眼:大きい)

    一、眉  常体      (眉:普通)

    一、鼻  高き方     (鼻:高い)

    一、唇  常体      (唇:普通)

    一、歯  掽       (歯:掽※並んでいるほどの意か)

    一、音声 穏なる方    (声:穏やか)

    一、宗旨

     

    当時の人相書はだいたいこんな感じですが、逃亡時の服装や持ち物の特徴などを

    記したものもあります。

    それにしても。

    むむ。

    年の頃は三十四、五。痩せて背が高く、色白、面長、鼻が高く、短髪で、穏やかな声…。

    正直、こんな人、どこにでもいそう…。

     

    しかし、福岡上土居町に潜伏中だった武部小四郎は一ヶ月後に捕縛され、斬罪に処せられます。

    現代と比較して地域コミュニティの力が強かった時代ですし、

    意外と今よりは身を隠しにくかったのかもしれません。

     

    この人相書が綴られている、「福岡県史稿 福岡県暴動ニ付達書留他」には、

    他にも「福岡の変」に関する興味深い資料が多く、丁寧に読んでいくと、

    当時福岡を騒がせた事件の詳細が浮かび上がってきます。

    「福岡県史稿 諸方電報綴」では、当時この事件に関して、中央政府や近県知事たちと通信した

    電報が残っており、そのスピード感に満ちたやり取りからは、ニュースを見ているような臨場感を

    味わうこともできます。

    また、福岡県公文書「辞令原簿」には、この福岡の変の鎮圧に参加した巡査たちの

    負傷の様子が記載され、通史では「決起したものの失敗に終わった」と

    簡単に描かれる福岡の変の断片が、被害者を通して垣間見えますし、

    また地元紙「筑紫新聞」も多くの紙面をさいて、「福岡の変」について報じています。

    人相書も含め、事件と同時代のこうした文書資料を丹念に読み解くことで、

    通史では数行で片付けられる事件の骨組みに肉付けをすることができます。

    文書資料は、一見とっつきにくいけれど、

    仲良くなれば、いろんなことを教えてくれる、魅力的なツンデレさんなのです。

     

    あ。

    人相書は、秋月の乱に関しても展示していますので、展示が終了する前に見に来てくださいね!

     

    2018年9月4日

    企画展も後半戦!

    「暑い、暑い」と言っているうちに8月が過ぎ去り、

    いつの間にか、9月がやってきていました。

    しかし、まだ暑い。。。

     

    さて。

    7月18日(水)から開催している、企画展「西南戦争―かけめぐる情報―」も、

    折返し地点を過ぎました。

    酷暑であったにも関わらず、7月8月と、来館されるお客様の数も順調でした。

    足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

    8月21日(火)からは、展示資料の一部を入れ替えまして、装いも新たに、

    絶賛開催中!

    でございます。

     

    今回の展示替えでは、19点の錦絵資料を入れ替えています。

    限られた開催期間中、なるべく多くの錦絵を見ていただきたい、ということで、

    大幅に入れ替えております。

    入れ替え資料の一部
    「〔極征〕勝陣揚」(梅堂国政画、明治10年3月24日届)

     

    先日来館されたお客様から、

    「くずし字が読めたらもっと面白いのになあ…」というご意見を聞き、

    錦絵中の詞書(ことばがき)を活字化したパネルや、

    作品解説のパネルを増やしております。

    (スペースの関係で、すべての資料に対応することができませんでしたが・・)

     

    今後とも、展示や展示資料に関して、ご意見やご質問がありましたら、

    どんどん当館へお寄せください。

    お客様の声を参考にして、今後とも楽しい展示を企画していきたい、と思っています。

     

    「西南戦争―かけめぐる情報―」も、残り3週間です。

    久留米と北九州からやってきた、錦絵の数々。

    県立図書館からやってきた、電報資料の数々。

    貴重な原資料をこのように一覧できる機会は滅多にありません。

    この機会を逃さず、ぜひぜひ福岡共同公文書館へ足をお運びください!

    しょこらも待ってます

     

    2018年8月3日

    企画展開催中!

    毎日、暑いですね~。少し外に出ただけで、溶けそうです。

    こんな時は、ぜひ公文書館へお越しください!

    冷房が効いていますし、休憩コーナーもございます。

    そして何より。

    現在、企画展を開催中でございます!

     

    今年度第一回企画展は、「西南戦争―かけめぐる情報―」です。

     

    今年2018年は、明治維新から数えて150年です。明治10年に起こった西南戦争からは、ちょうど140年の節目。

    大河ドラマでも「西郷どん」が放送されていますね。

     

    西南戦争中、電報によってほぼリアルタイムで情報が伝達され、

    新聞や錦絵によって戦況が全国に報道されたことをご存知でしょうか?

    幕府が倒れ、日本の近代化が始まってから、わずか10年後の話です。

     

    今回の展示のテーマは、西南戦争をめぐる「通信」「報道」です。

    電報がいかに戦況を伝え、新聞と錦絵がいかに戦況を報道したか、ということを、当時の資料を用いてご紹介しています。

    展示風景。錦絵の拡大パネルでは、細部までしっかりと見ていただけます。

     

    何と言っても、見どころの一つは、豊富な錦絵資料です。

    今回は、北九州市立大学の生住先生、久留米大学の大庭先生のご協力を賜り、

    両大学および先生個人が所蔵されている貴重な錦絵を多数展示しております。

    なかには、明治7年頃から14年頃にかけてのきわめて短期間しか発行されなかった、珍しい錦絵新聞や、

    判じ絵になっていて絵解きするとさらに面白い風刺画などもあり、

    どれもこれもじっくりと見ていただきたいものばかりです。

    西南戦争もの錦絵ということで、明治10年に発行されたものが多いのですが、

    つい最近刷られたか、と見紛うほど色鮮やかで美しい状態です。ぜひ、来館して実際の資料をご覧ください。

     

    展示資料「西郷隆盛戦死ノ図」(大判三枚続錦絵、細木年一画、明治10年10月6日届、個人蔵)
    ※記事「賊魁(ぞくくわゐ)城山の岩崎谷に於て 官軍の重囲(ぢうい)に陥落(おちいり) 進退窮迫(きうはく)する処 許多(あまた)の官兵進み来り 終に西郷隆盛を生捕(いけどり)にせんと 組打に相なる処 別府新介駈(かけ)来り 隆盛の首(くび)を打落し 城山岩崎(いわさき)の土中に埋(うめ)し由 絵入新聞に見ゑたり」 
    ★この資料の展示は8/19まで

     

    また、もう一つの見どころが電報です。福岡県立図書館所蔵の資料を多数展示しております。

    明治10年当時、実際に福岡県と各府県や政府との間でやりとりされた電報の記録は、

    臨場感にあふれ、読めば読むほど興味が尽きません。

    電報資料はカタカナ表記なので、くずし字が苦手だわ、という方にも、容易に読んでいただけると思います。

     ▲明治10年3月7日午後9時25分に久留米支庁から福岡本庁へ送信された、田原坂の戦況を伝える電報資料。

     「サクジツ タハラサカ ノリトリタル ヲモムキ ゴホウチセシトコロ ゴゴハチジマデ ゲキセン ダイバ ニカシヨ セメトリタレドモ ノコリイツカシヨノダイバヲ ゾクカタクマモリ・・・」(「福岡県史稿 諸方電報綴 第3号」(福岡県立図書館蔵))

     

    また、エントランスでは、西日本新聞社から借用した福岡の新聞の歴史についてのパネルや、

    電報でたどる西南戦争として、電報資料をわかりやすくパネル化した展示も行っておりますので、

    こちらもあわせてご覧ください。

    多種多様な錦絵の数々

     

    エントランスに展示した西日本新聞社作成のパネル。福岡の新聞黎明期から現在の西日本新聞にいたるまでの流れがよくわかります。

     

    「電報でたどる西南戦争」コーナー。福岡県立図書館所蔵の電報資料のなかから、西南戦争の主要な戦況部分を抜き出しています。電報の簡潔な文章から、時々刻々と動いていく西南戦争の様子がよくわかります。

     

    8月20日(*休館日)に資料の入れ替えを行います。

    8月19日()までしか見られない錦絵もありますので、ぜひお早めにお越しください!

     

    福岡共同公文書館
    所在地 〒818-0041 福岡県筑紫野市上古賀1-3-1 アクセスマップはこちら 電話 092-919-6166 FAX 092-919-6168 E-Mail kobunsyokan@pref.fukuoka.lg.jp
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