福岡公文書館ブログ

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    2018年9月19日

    明治初期の人相書―企画展展示資料より―

    企画展も残り日数がわずかとなってきました。

    大変だった準備作業の日々を、

    「あの頃はワクワクして楽しかったよな~」と懐かしく思い出す今日この頃です・・。

     

    さて、今回の企画展、錦絵もさることながら、福岡県立図書館からお借りした、

    「福岡県史稿」という資料が、これまたすごくおもしろいものでした。

    佐賀の乱や秋月の乱、西南戦争に関する電報綴り、事件に関する県と関係地域の戸長とのやり取り、

    事件の捜査の探偵書、取調書などなど、読めば読むほど興味がつきません。

    ただ、展示する上で、「文書」はなかなか悩ましい存在です。

    中身を読んでもらわないと意味も面白さもわからない。

    でも、古い文書は、くずし字で書かれていたり、文語体で書かれていたりして、

    なかなか読みづらい。

    すっきりと、わかりやすく、それでいて「文書」の持つ面白さを十分に伝える・・・

    これは、公文書館における展示の大きな課題ではありますが、

    せっかくブログなぞやっていますので、この場を借りまして、

    展示中の文書資料をご紹介してみよう、と思います。

     

    今回展示している県立図書館所蔵「福岡県史稿」のなかで、比較的読みやすく、

    内容がわかりやすいのが、逃亡者捜索のための「人相書」です。

    現代でも、指名手配犯のモンタージュ写真や似顔絵が、交番や公共の建物などに掲示されているのを

    目にします。時代劇でも、高札に下手人の似顔絵を掲示している場面を見かけますが、江戸時代以来、

    人相書といえば、姿かたちの特徴を箇条書きで示すのが一般的でした。

     

    ご紹介するのは、西南戦争のさなか、明治10年3月に発生した「福岡の変」の首謀者の一人、

    武部(建部)小四郎の人相書です。

     

    西南戦争が始まると、福岡でも西郷軍に呼応して挙兵をもくろむ、越智彦四郎、武部小四郎ら

    士族たちの動きが活発化し、ついに明治10年3月末、決起して福岡城を襲撃します(「福岡の変」)

    が、あえなく失敗に終わります。越智彦四郎らの敗走を知った、別動隊の武部小四郎は、

    逃走して身を隠します。この武部小四郎捜索・捕縛のために、福岡県は人相書を作成しました。

    「福岡県史稿 福岡県暴動ニ付達書留他」の建部(武部)小四郎の人相書

     

    人相書

    士族 建部小四郎

    三十四、五歳位

    一、丈  高く痩たる方  (身長:高く痩せている)

    一、顔  長き方     (顔:面長)

    一、色  白き方     (色:色白)

    一、髪  斬切      (頭髪:ザンギリ頭)

    一、眼  大なる方    (眼:大きい)

    一、眉  常体      (眉:普通)

    一、鼻  高き方     (鼻:高い)

    一、唇  常体      (唇:普通)

    一、歯  掽       (歯:掽※並んでいるほどの意か)

    一、音声 穏なる方    (声:穏やか)

    一、宗旨

     

    当時の人相書はだいたいこんな感じですが、逃亡時の服装や持ち物の特徴などを

    記したものもあります。

    それにしても。

    むむ。

    年の頃は三十四、五。痩せて背が高く、色白、面長、鼻が高く、短髪で、穏やかな声…。

    正直、こんな人、どこにでもいそう…。

     

    しかし、福岡上土居町に潜伏中だった武部小四郎は一ヶ月後に捕縛され、斬罪に処せられます。

    現代と比較して地域コミュニティの力が強かった時代ですし、

    意外と今よりは身を隠しにくかったのかもしれません。

     

    この人相書が綴られている、「福岡県史稿 福岡県暴動ニ付達書留他」には、

    他にも「福岡の変」に関する興味深い資料が多く、丁寧に読んでいくと、

    当時福岡を騒がせた事件の詳細が浮かび上がってきます。

    「福岡県史稿 諸方電報綴」では、当時この事件に関して、中央政府や近県知事たちと通信した

    電報が残っており、そのスピード感に満ちたやり取りからは、ニュースを見ているような臨場感を

    味わうこともできます。

    また、福岡県公文書「辞令原簿」には、この福岡の変の鎮圧に参加した巡査たちの

    負傷の様子が記載され、通史では「決起したものの失敗に終わった」と

    簡単に描かれる福岡の変の断片が、被害者を通して垣間見えますし、

    また地元紙「筑紫新聞」も多くの紙面をさいて、「福岡の変」について報じています。

    人相書も含め、事件と同時代のこうした文書資料を丹念に読み解くことで、

    通史では数行で片付けられる事件の骨組みに肉付けをすることができます。

    文書資料は、一見とっつきにくいけれど、

    仲良くなれば、いろんなことを教えてくれる、魅力的なツンデレさんなのです。

     

    あ。

    人相書は、秋月の乱に関しても展示していますので、展示が終了する前に見に来てくださいね!

     

    2018年9月4日

    企画展も後半戦!

    「暑い、暑い」と言っているうちに8月が過ぎ去り、

    いつの間にか、9月がやってきていました。

    しかし、まだ暑い。。。

     

    さて。

    7月18日(水)から開催している、企画展「西南戦争―かけめぐる情報―」も、

    折返し地点を過ぎました。

    酷暑であったにも関わらず、7月8月と、来館されるお客様の数も順調でした。

    足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

    8月21日(火)からは、展示資料の一部を入れ替えまして、装いも新たに、

    絶賛開催中!

    でございます。

     

    今回の展示替えでは、19点の錦絵資料を入れ替えています。

    限られた開催期間中、なるべく多くの錦絵を見ていただきたい、ということで、

    大幅に入れ替えております。

    入れ替え資料の一部
    「〔極征〕勝陣揚」(梅堂国政画、明治10年3月24日届)

     

    先日来館されたお客様から、

    「くずし字が読めたらもっと面白いのになあ…」というご意見を聞き、

    錦絵中の詞書(ことばがき)を活字化したパネルや、

    作品解説のパネルを増やしております。

    (スペースの関係で、すべての資料に対応することができませんでしたが・・)

     

    今後とも、展示や展示資料に関して、ご意見やご質問がありましたら、

    どんどん当館へお寄せください。

    お客様の声を参考にして、今後とも楽しい展示を企画していきたい、と思っています。

     

    「西南戦争―かけめぐる情報―」も、残り3週間です。

    久留米と北九州からやってきた、錦絵の数々。

    県立図書館からやってきた、電報資料の数々。

    貴重な原資料をこのように一覧できる機会は滅多にありません。

    この機会を逃さず、ぜひぜひ福岡共同公文書館へ足をお運びください!

    しょこらも待ってます

     

    2018年8月7日

    福岡共同公文書館のおしごと(文書班編)

     

    以前、「福岡共同公文書館のおしごと」で概要をお話ししましたが、

    今回は文書班のお仕事を少し詳しく紹介します。

     

    文書班は

    公文書の移管(自治体から公文書館に移す)

    公文書の選別(公文書館で保存するかどうかを判断する)

    公文書の整理・保存に関すること

    を担当しています。

    今回は公文書が移管されるまでをお話しします。

     

    県や各市町村で作成された文書にはそれぞれに

    1年・3年・5年・10年・30年といった保存年限が設けられています。

    そして保存年限を過ぎると、文書を廃棄するか重要な文書として

    保存するかという判断をする必要があります。

     

    まずは、

    各自治体がリスト作成(今年度であれば主に平成28年度・平成25年度・平成23年度・

    平成18年度・昭和61年度に作成された文書が対象となります)

    次に、

    リストを基に県や各市町村が廃棄するか、保存する文書として公文書館に移管するかを決定します。

    (これを1次選別をいいます)

     

    1次選別は基本的には県や各市町村で行うのですが、時には公文書館が

    「目録選別」や「現地選別」という形でお手伝いします。

    「目録選別」とは、県や各市町村が作成したリストを見て

    公文書館の職員が廃棄か保存かの判断をします。

    ある市からこのようなリストが送られてきました

     

    この市の今年度保存年限満了するリストです(この分厚さ!)

     

    「現地選別」とは、公文書館の職員が市町村の役場に行き直接文書を見て

    廃棄か保存かの判断をします。

    廃棄か保存かの判断は行政の推移・内容・仕組み等が明らかとなるものや、

    住民生活、社会情勢を反映した重要な文書を保存するという観点から定めた

    選別基準を基に行います。

     

    このような1次選別の後に保存の必要ありと判断された文書が

    公文書館へと移管されます。

    (文書搬入の様子は2018年5月30日に紹介しました)

     

    2018年8月3日

    企画展開催中!

    毎日、暑いですね~。少し外に出ただけで、溶けそうです。

    こんな時は、ぜひ公文書館へお越しください!

    冷房が効いていますし、休憩コーナーもございます。

    そして何より。

    現在、企画展を開催中でございます!

     

    今年度第一回企画展は、「西南戦争―かけめぐる情報―」です。

     

    今年2018年は、明治維新から数えて150年です。明治10年に起こった西南戦争からは、ちょうど140年の節目。

    大河ドラマでも「西郷どん」が放送されていますね。

     

    西南戦争中、電報によってほぼリアルタイムで情報が伝達され、

    新聞や錦絵によって戦況が全国に報道されたことをご存知でしょうか?

    幕府が倒れ、日本の近代化が始まってから、わずか10年後の話です。

     

    今回の展示のテーマは、西南戦争をめぐる「通信」「報道」です。

    電報がいかに戦況を伝え、新聞と錦絵がいかに戦況を報道したか、ということを、当時の資料を用いてご紹介しています。

    展示風景。錦絵の拡大パネルでは、細部までしっかりと見ていただけます。

     

    何と言っても、見どころの一つは、豊富な錦絵資料です。

    今回は、北九州市立大学の生住先生、久留米大学の大庭先生のご協力を賜り、

    両大学および先生個人が所蔵されている貴重な錦絵を多数展示しております。

    なかには、明治7年頃から14年頃にかけてのきわめて短期間しか発行されなかった、珍しい錦絵新聞や、

    判じ絵になっていて絵解きするとさらに面白い風刺画などもあり、

    どれもこれもじっくりと見ていただきたいものばかりです。

    西南戦争もの錦絵ということで、明治10年に発行されたものが多いのですが、

    つい最近刷られたか、と見紛うほど色鮮やかで美しい状態です。ぜひ、来館して実際の資料をご覧ください。

     

    展示資料「西郷隆盛戦死ノ図」(大判三枚続錦絵、細木年一画、明治10年10月6日届、個人蔵)
    ※記事「賊魁(ぞくくわゐ)城山の岩崎谷に於て 官軍の重囲(ぢうい)に陥落(おちいり) 進退窮迫(きうはく)する処 許多(あまた)の官兵進み来り 終に西郷隆盛を生捕(いけどり)にせんと 組打に相なる処 別府新介駈(かけ)来り 隆盛の首(くび)を打落し 城山岩崎(いわさき)の土中に埋(うめ)し由 絵入新聞に見ゑたり」 
    ★この資料の展示は8/19まで

     

    また、もう一つの見どころが電報です。福岡県立図書館所蔵の資料を多数展示しております。

    明治10年当時、実際に福岡県と各府県や政府との間でやりとりされた電報の記録は、

    臨場感にあふれ、読めば読むほど興味が尽きません。

    電報資料はカタカナ表記なので、くずし字が苦手だわ、という方にも、容易に読んでいただけると思います。

     ▲明治10年3月7日午後9時25分に久留米支庁から福岡本庁へ送信された、田原坂の戦況を伝える電報資料。

     「サクジツ タハラサカ ノリトリタル ヲモムキ ゴホウチセシトコロ ゴゴハチジマデ ゲキセン ダイバ ニカシヨ セメトリタレドモ ノコリイツカシヨノダイバヲ ゾクカタクマモリ・・・」(「福岡県史稿 諸方電報綴 第3号」(福岡県立図書館蔵))

     

    また、エントランスでは、西日本新聞社から借用した福岡の新聞の歴史についてのパネルや、

    電報でたどる西南戦争として、電報資料をわかりやすくパネル化した展示も行っておりますので、

    こちらもあわせてご覧ください。

    多種多様な錦絵の数々

     

    エントランスに展示した西日本新聞社作成のパネル。福岡の新聞黎明期から現在の西日本新聞にいたるまでの流れがよくわかります。

     

    「電報でたどる西南戦争」コーナー。福岡県立図書館所蔵の電報資料のなかから、西南戦争の主要な戦況部分を抜き出しています。電報の簡潔な文章から、時々刻々と動いていく西南戦争の様子がよくわかります。

     

    8月20日(*休館日)に資料の入れ替えを行います。

    8月19日()までしか見られない錦絵もありますので、ぜひお早めにお越しください!

     

    2018年8月2日

    専門員さんインタビュー!!!

    今年の5月、当館文書班に新しいメンバーが仲間入りしました。

    平均年齢高めの当館において、貴重な20代。

    爽やかな笑顔が印象的なK君ですが、そろそろ公文書館にも馴れたかな?

    公文書館勤務4ヶ月目を迎えるK君に、突撃インタビューをします!

     

    ――まずは、K君のことについて教えてください。

    九州大学大学院博士後期課程で、日本近代史を専攻する学生です。

    主に大正期における理工系の人材(技術者など)育成についての研究をしています。

     

    ――現役の大学院生なんですね。公文書館の職員募集に応募したきっかけは?

    これまで、歴史資料館などで資料整理などの業務を経験してきました。

    そこで培った技能を活かせる職場だと考えて、応募しました。

     

    ――資料整理には馴れているK君です。公文書館、公文書館業務の第一印象は?

    公文書館については、パンフレットや年報などで、ある程度のイメージは持っていたつもりです。

    でも、実際に現場に入ってみると、若干、戸惑いを感じました。

    これまで僕が研究者として資料を見てきた視点と、行政経験者が公文書を見る視点とには、

    少し隔たりがあるような気がしたからです。

     

    ――公文書と歴史資料との違いを感じたんですね。3ヶ月勤務してみて、業務に対する印象は変わりましたか?

    まずは、公文書の形式に馴れてきました(笑)。

    そして、実際に行政の現場におじゃまする機会があり、公文書が作成される現場や、

    作成に携わる行政職員の話を聞いて、改めて公文書を見ると、

    書かれている内容についての興味が湧き、面白さを感じました。

     

    ――文書班専門員のお仕事のなかで、いちばん難しいことはなんですか?

    選別です。選別基準に従って、公文書館で永久保存する文書を決めていくのですが、

    行政経験者に聞かないと、判断に困ることがまだまだあります。

    ただ、公文書を一冊一冊精査して、選別基準に当てはめ、保存か否かを判断していく、

    という作業を繰り返すことは、資料の重要な部分を見出す能力を鍛えることにつながります。

    これが、自分の研究にも良い効果をもたらしてくれています。

     

    ――K君は一番の若手になりますが、他の専門員さんたちは優しくしてくれますか(笑)?

    はい。色々(笑)教えてもらっています。

     

    ――最後に、これからの意気込みをお願いします!

    僕ら専門員は、お客様に接することはほとんどありません。

    ですが、お客様の利用に供するため、バックヤードで、日々多くの文書と向き合っています。

    作業のなかで興味深い公文書に出会うことも多々あります。

    皆さまもぜひ、公文書館へ足を運んでいただきたいと思います!

     

    K君、ありがとうございました。これから、若い力で公文書館を引っ張っていってほしいと思います。

     

    公文書を精査し、選別シートを作成しています

    2018年5月31日

    梅雨入り

    新緑の季節は足早に去り、九州北部地方は先日梅雨入りしました。

    平年より8日、梅雨入りの遅かった昨年より23日も早い梅雨入りです。

    5月に梅雨入りするのは、5年ぶりだそうです。

     

    昨年7月、梅雨明け間近の福岡県に大きな災害が起こりました。

    九州北部豪雨です。この災害は、朝倉市、東峰村を中心として、

    各地に大きな爪痕を残しました。

    もうすぐ一年が経とうとしていますが、

    現在も復旧に向けて頑張っている方々がいらっしゃいます。

     

    福岡共同公文書館が開館した平成24年にも、筑後地域を中心とした豪雨災害がありました。

    被災地域では記録誌を作成して、この災害の記録を残しました。

    「災害は忘れたころにやってくる」といいますが、だとすれば、

    あの日あの時の記録を残して、いつまでも忘れないようにしておくことは、

    大切なことではないでしょうか。

     

    梅雨に突入したいま、平成24年豪雨災害記録誌、

    平成29年の災害を記録した広報紙を読み返し、

    防災への意識を新たにしたいと思います。

    平成24年7月に発生した豪雨災害の経緯、被害についての記録誌。
    左から、
    「平成24年7月うきは市の災害記録 九州北部豪雨Document」(H26.3、うきは市)、
    「平成24年7月九州北部豪雨災害記録誌」(H26.3、うきは市)、
    「平成24年九州北部豪雨による7.14災害の記録」(H25.3、柳川市)、
    「7.14笠原 写真記録集」(H25.7 夢かさはら自治運営協議会) 
    *いずれも、当館閲覧室にてご覧いただけます。

    2018年5月30日

    飯塚市から文書がやってきました!

     こちらの写真は、飯塚市からの文書搬入の様子です。

     全部で27個の段ボールです。文書の数は181冊です。

    さて、中身をのぞいてみましょう・・・

    段ボールの中には、貴重な文書が・・・

     

    古い公文書があるようです。

    昭和8年に作成された市会協議録の文書があります。(市会とは、現在の市議会のことです。)

    紙も少し変色しています。

    飯塚市は毎年、廃棄年度になった公文書の中から歴史公文書と思われるものを公文書館に搬入されています。

     

    当館では、これを二次選別し、歴史公文書として保存しています。

     

     

    2018年5月15日

    閲覧室へおいでませ

    福岡共同公文書館は、いかつい外観のせいなのか、

    謙虚な看板のせいなのか、

    お客さまがわんさか押し寄せる、という日は滅多にありません。

     

    そのために、内部は、常に静かで落ち着いた、オトナの空間となっております。

     

    本日は、そんな当館の閲覧室をご紹介します。

     

    正面玄関を入ってまっすぐ進んでいただくと、透明ガラスの奥に、

    何やら書棚の並んだお部屋が見ていただけると思います。

    閲覧室です。

    ↑閲覧室。明るくて気持ちの良い空間です。

     

    カウンターを挟んで、職員が仕事をする事務室と同じ空間にあります。

    時々、自動ドア越しに、閲覧室をのぞき込むお客さまと目が合ったりすると、

    恥ずかしそうに目をそらして帰って行かれることがあります。

    その背中に「ご自由に入れますよ~!」とお声がけしたくなるのですが、

    今後は、さりげなく、なにげなく、お客さまの入りやすい雰囲気づくりに

    つとめていかなければなりません。

    ↑資料検索用端末

     

    さて。

    閲覧室は、どなたでもご利用できます。

    明るくて、静かで、きれいです。

    置いているのは、福岡県および県内の市町村が作成した刊行物です。

    いわゆる「行政資料」です。

     

    ↑うちの行政資料たち。 …。…ば、映(ば)えない。
    でも行政活動の大切な記録なんです。

     

    ↑全国の公文書館の紀要なども集めています。勉強になります!

     

    ↑自治体史コーナー(一部)。鋭意収集中!

     

    身近な行政資料は、「広報紙」、「自治体史」、「年報」などがあります。

    当館の特徴(=共同公文書館)として、県内すべての自治体の資料が集まっていますので、

    それぞれを比較検討することが可能です。

    広報紙は、そうした特徴をよく表しています。

    ↑広報紙コーナー。裏側にも並べています。全61紙完備。

     

    そもそも、よそのまちの広報紙を手にとり、じっくり見る機会などあまり無いと思います。

    当館では県内の広報紙がいっぺんに見られます。

    昨年の夏の企画展でもとりあげましたが、

    広報紙は一紙一紙が個性的で、表紙だけ並べて見ても、本当に面白いです。

    おしゃれなタウン誌的なものから、質実剛健的なものまで、実にさまざまです。

    また、紙面のつくりも、自治体ごとのカラーがあって、読みごたえがあります。

    ・・・あ。今週、あのまちで面白そうなイベントがあるぞ!

    ・・・へえ、このまちにはこんな歴史があるのかあ。

    有名タウン誌より、ディープで細かい情報が満載なのが広報紙です。

    そのまちのことを知るには、まず広報紙から。

     

    ぜひ、見に来てください!待っとるけんね!

    ↑受付カウンターです。利用に関する申請、ご相談をお受けしています。
    資料を見つけるお手伝いもいたします。お気軽におたずねください!(^^)!

    2018年4月25日

    福岡共同公文書館のおしごと

    福岡共同公文書館では、二つの班が分担して仕事をしています。

     

    公文書の移管・選別・整理・保存に関することを担当する、文書班

    公文書の審査・閲覧、展示、視察見学、講座・講演会の運営などを担当する、総務企画班

     

    当館へやってきた公文書は、まず文書班が受け取ります。

    内容の確認をおこない、それをリストにしたうえで、選別会議にかけます。

    選別会議は、当館で永久保存とする公文書かどうかを決める会議です。

    選別会議で、「保存」と決まった文書については、保存に向けての作業に移ります。

    検索システムに書誌情報を入力し、検索ができるようにします。

    公文書には、1冊1冊に、ID番号・バーコードが印字されたラベルを貼り、

    燻蒸を行います。

    燻蒸が終わった公文書は、中性紙の保存箱に入れ、保存庫に入れます。

    ここまでが文書班のおしごとです。

     

    文書班による手続きが終わった公文書は、誰もが検索システムでその情報を見ることができます。

    また、実際に閲覧・利用したい、という申請も可能となります。

    お客様からの「この公文書が見たい」という利用申請は、総務企画班が受けます。

    申請が出された公文書1冊1冊につき、再度内容を確認し、当館の利用審査基準にしたがって、

    全てをみていただく(全部利用)か、

    個人情報などがあるためにマスキング(黒塗り)して見ていただく(一部利用)か、

    という審査会議を行います。

    もし、文書の広範囲にわたってマスキング部分がある場合には、

    全ページを複写して、マスキング作業を行う必要があります。

    ここまで準備ができると、実際にお客様にきてみていただけるようになります。

     

    その他、公文書館のことや業務について、または所蔵している公文書について、

    より多くの人に知っていただきたいということで、

    年に2回の企画展講演会講座なども開催しております。

     

    ここでは、ざっくりと概要をお話ししましたが、公文書館のおしごとについては、

    今後も時々お伝えしていくので、楽しみにしてくださいね。

    2018年4月14日

    福岡共同公文書館のひとびと

    福岡共同公文書館の職員は、現在14名です。

    館長以下6名の正職員と、8名の非常勤嘱託職員がはたらいています。

    福岡共同公文書館は、

     

    福岡県の公文書館

    福岡県の市町村公文書館

     

    という二つの顔をもっています。

    要するに、福岡県と市町村が一緒に運営している公文書館ということです。

    この共同方式は全国の公文書館のなかでも、今のところ当館だけです。

     

    そんなわけで、当館では、福岡県職員と市町村職員が一緒に働いています。

    一方、非常勤嘱託は、行政職OBから現役大学院生まで、年齢・経歴ともに、

    バラエティに富んでいます。

    公文書の選別、目録の作成、配架、利用、普及活動・・・。

    お仕事の詳細は、また別の機会にゆずるとしまして。

    とにかくみんな、公文書のことばっかり考えています(多分)。

     

    3月4月は、出会いと別れの季節。

    当館でも、先日、職員の入れ替わりがありました。

    毎日顔を合わせていた人たちとお別れするのは寂しいけれど、

    新たに赴任してきた人たちが、公文書館にフレッシュな空気をもたらしてくれています。

    新しいメンバーで、開館6年目の今年度もがんばっていきます。

    公文書館の植え込み。草のまにまにいろんな花が咲いていました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    2018年4月13日

    ブログはじめました

    福岡共同公文書館のことをたくさんの方に知っていただきたくて、

    ブログを開設しました。

     

    公文書館ってどんなところなの?

    どこにあるの?

    なにがあるの?

    どんなことしてるの?

     

    そんな疑問にお答えしながら、福岡共同公文書館の日々をお伝えしていきます。

    もし、これを読んで公文書館にちょっとでも興味をもっていただけたら、

    どうぞ 現地へお越しください。

     

    「え、勝手に入っていいんですか?」

    「ちょっと入りにくいんですけど」

     

    と、よく言われます。

    安心してください、入れますよ!

    ・・・・・。

    もちろん、入館は無料です。

     

    職員一同、笑顔でお待ちしております!                よく見ると意外にかわいい。(公文書館外観)

     

     

     

    福岡共同公文書館
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